オールハンドメイドの家・家具作りを実現するために、辻ウッドテクニカルでは、裁量のマシンとともに製作に取り組んでおります。材料の最初の加工に用いられることが多い、手押しカンナ盤は素材の状態を整えるためのマシンです。手押しカンナ盤は主に水平面及び直角を出すために使用され、厚みをそろえるための自動カンナ盤と併用されることが多いです。
軸受は当社独自の高速回転用オイルバス(油浴)式軸受を使用しており、ペアリングの耐久性は抜群です。刃物・裏刃は最適な切削角度に取り付けられ、特に裏刃の刃先にハイス鋼を使用、常盤面に吸い付くような快適な切れ味が特長です。また常盤・定規は表面を精密平面研磨仕上げのため高精度に。定規は常盤面に接触させることなく、ハンドル操作で出・入、45度傾斜、高さ調節を行うことができる使いやすい構造になっています。
基本的に木材の角は直角(90度)ではなく、表面はガタガタ、もちろん角も使えるような状態ではありません。角が直角になっていないもの同士を合わせると全体に歪みがでてしまい、お客様への理想の家具が提供できません。その歪みを解消し、欠かせないのが存在となっているのが「手押しカンナ」であり、家具作りの原点としてしっかりと支え続けています。
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前定盤と後定盤の段差によって、材料を切削します。一度に切削できる量は~3mm程度で、何度が削って仕上げていきます。
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手押しカンナを利用する最大の目的は、材料の木端を直角にすることです。定盤と定規(フェンス)を直角に調整し、固定します。
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基準面に直角の側面を削ります。定規と定盤に押しつけるようにして、木材を削っていきます。
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小さな部材を削るときは、プッシュブロックと呼ばれる工具などを使って慎重に作業を進めていきます。